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伊語とイタリアふつう生活 
by zefiro04
本の足りない生活
行きつけの図書館が2つある。
ひとつは、そこそこな規模で、週に2、3回は通う。
もうひとつは、自分の町にある「絵本」を借りにゆくための図書館。
めちゃくちゃ小さな図書館で、一ヶ月に1、2回通っている。

この小さな図書館、昔はちょっとしたサロンだったのではないかと思う造りになっている。立派な暖炉があり、細い螺旋階段が品良く部屋の片隅に配置され、吹き抜けの二階部分には、ズラッと本が並べられている。いつも一人の女性司書さんが座っていて、時に本を選ぶのを手伝ってくれたりする。貸し出しカ-ドなんてない。ひとりひとりの読書カ-ドがあって、貸し借りのたびに司書さんが手書きで記入していく。

この地域に日本人がひとりということと、イイ年こいて毎回「絵本」ばかり借りてゆくのを不憫に
思ったらしく、図書館ネットワ-クを使って日本語書籍を予約してくれた。届いた本は、幼稚園の時に読んだ覚えのある「ももたろう」。。。ナツカシ~

前にも書いたが、
私は図書館が大好きだ。色んな地域情報も満載だ。(申し込み忘れてしまって悔しいのだが)最近は「スカラ座オペラツアー」なんてのもあった。図書館の前に集合して、バスでスカラ座へ行き、オペラ鑑賞という企画。交通費&チケット代込みで140ユ-ロくらいだったかな?ほかにも史跡めぐりだの、朗読会だのだの。。小さいながらも「やるのぅ~」と唸る催しものを企画する。

地域との関係も密接で、本の整理や新刊が入った時には、小中学生が手伝いにきたり、妙齢のご婦人が孫に何を読ませたらいいかを相談しにきたり、パパさんママさんが子供と一緒にやってきて、絵本を読み聞かせをしていたり。。。小さいながらもフル活動している図書館だ。週1回は大人のために夜の7~10時の時間帯に開館したりと、柔軟な対応もしている。

そういえば、日本では活字離れなんて言われて久しいよなぁ。とフと思った。この図書館をみていて、活字から離れていったのではなくて、活字に近づいたことないんじゃないかなぁ~。なんても考えてしまった。

あぁ~、日本に帰って図書館やりたくなってきた(笑)

読みたい本はたくさんあるが、語学力不足で思うようにペ-ジが進まず、近頃欲求不満気味。久々に神保町や荻窪あたりでもソゾロ歩いて書籍三昧と行きたいですなぁ~。ムリか。(涙)。。

前に読んだ本で、架空の民族の男が、伝説の「本」というものを探す旅をする話しがあった。彼は人に会うたびに「本というものを知りませんか?世界が詰まっているものだそうです。私は本というものをみてみたい」と聞いてまわる。今の私は彼の心情に近いかも(?)
by zefiro04 | 2005-03-07 06:57 | ほんの日常
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