市場の八百屋2軒に、番号並び札機が導入されたのは秋口だったでしょうか。。。
いやぁ、ホントーにうれしかったですよ。 あぁ、今まで何度割り込みに涙したことか。。。くぅう。。 割り込ませまいとして、気合入りまくりで店員さんから「落ち着け、落ち着け、大丈夫ダ。次はお前の番だ」などとイイ年こいて宥められること数回。。。そんな恥ずかしいこともあったなぁ。。ということは、今年前半の努力はこの番号札機の登場でなくなるのね。。。 ということで、下記は今年前半の私の努力レポ-ト(?)であります。 なぜだか割り込みするのは老婦人が多いようです。そして割り込み技術はすでに円熟の極みでありまして、私なんかが太刀打ちできるもんじゃ到底ございません。しかし自分が彼女らのように割り込みできなくても、割り込ませないようには努力しようじゃぁないかっ!ということで、2005年前半は、まずは敵を知る!ということから、行動を観察していたのであります。 1)値札をみる振りをして、客を捌く店員の前へジワリジワリと詰め寄って行く。 2)大抵、腰を曲げながら上記の行動に出る。なもんで、「うっ。怪しい。。」と思っても割り込みを許すことに。。 3)店員の「じゃ、次は誰?」の言葉に反応すると、スクッと背筋が伸び一気に身長が2倍に。その変わり身(?)の妙に驚いている隙に順番を越されてる。熟練になると、ゴボウ抜きも軽々だったりする。この時、熟練VS熟練になると、口論が始まることもあり。 これがザッと大まかな行動パタ-ンとしてあげられると思うのですよ。 で、こりゃカナワン。と思った事例をもうひとつ。。。 その日は10人は待っていたと思うのですが、その全員を軽々抜いってた親子がいたのであります。ちょうど私の番で、お目当ての野菜を指で指し示したとき、私が年老いた母親にぶつかった--!と大声でアピ-ルしたおばちゃまがいたのであります。「あぁ、マンマ、マンマ、大丈夫なの!?」と大芝居。皆があっけにとられている間に、「ナスをキロでしょ。それに。。。」と注文が始まっていたのであります。 スゴイでしょ。このワザ。 なんかこれは匠の世界だな。ってくらい不自然なことを自然にやってのけてました。でもこれって、当たり屋の技術だよね。。 こんなことを自然にやってのけてしまう方々を相手に静かなる戦いを繰り広げていたのでありますね。バカくさっ。なんて思いつつも、かなり真剣でありました。。。なもんだから、この番号札機は僥倖、だったんだなぁ。。。 そうそう、゛キワメツケ゛ともいえるスゴ腕にナポリ駅で会ったことがあります。 なぜだか分かりませんが、イタリア人は切符を人がいる窓口で購入するのがフツーだったりします。なもんだから、場所や時間帯によっては長蛇の列なんてのもザラなんですね。そんな暑い夏の午後の切符売り場の最後尾に並んでいたときのこと。。。 チュ-ブトップを着た、かな~り豊満な黒髪のナポリ美女が最後尾に並ぶ私に声を掛けてきました。「ねぇ、これって切符買うための列?で、あんたが一番最後なワケ?」と聞かれたので、そうだ。と答えると、゛チッ゛と舌打ちしてからおもむろに、長い髪をすべて左肩にまとめあげ、右肩とうなじをあらわにしたのであります。でもって、今度は火のついていない煙草を右手に持ち、「ねぇ、火ぃ貸してくださらない?」なんて列の後方から前方に向かい、露わな右肩とうなじが列に並ぶ人によく見えるように、前へ前へと進んでいったのですよ。。 驚きました。私は。。 で、後方の列の人はこれ以上待ちたくない気持ちもあってか、絶対に「ウン」とは言わないんですが、最前列近くになってくるとそんな気持ちもゆるんでくるのか、火を貸してしまうオッチャマがいたりするんですね。。。で、ここで彼女は火を借り、貸してくれた男性とおしゃべりしながら、かなり短縮された待ち時間を待つのであります。 ゛女゛ってのはこうも使えるのね。。。 なんて呆れつつも妙に納得してしまったり。。。で、この彼女、窓口の人に「お金ないんだから、タダにしてよっ!」なんて交渉もしてました。スゴイですね。。あっ、これは流石に成功してませんでしたけど(笑) 自分が旅行者だったら、「なんてぇ、こった」と呆れつつも笑い話で許せたりもするのですが、こういったことが日常生活で当たり前に出会う出来事だったりしたら、笑ってばかりもいられないんですよね。。。とほほ。。。 で、我が日常生活に僥倖をもたらしてくれた番号札機でありますが。。。 先日この八百屋へ行くと、2軒とも番号札機はあるのですが、すでに置物と化しておりました。。。(涙)。。 あぁ、またあの闘いが始まるのですね。。。目下は、人のいない時間帯を狙って買い物をする策へと変更していますが、いつまでもそうもいかないしなぁ。。。 あぁあ、まだまだイタリアーナへの道は険しいようです。。。
by zefiro04
| 2005-11-26 00:55
| ほんの日常
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