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伊語とイタリアふつう生活 
by zefiro04
賃貸選び
賃貸物件も随分見てまわりました。

イタリアならではだな。と思ったのは、元別荘の賃貸。その昔のお金持ちが住んでたお屋敷が寂れ落ちぶれて、デカダンスな雰囲気で貸し出されてました。高い天井には、彫刻が施してありましたよ。相方うれしそうに、「ここだったら、家の中で素振りもできるね~」とまたもうれしそうに空気竹刀持って素振ってました。って、そんなんドーデモいいですから。。そしてこの広っろい3LDK&広い庭付きで一ヶ月の家賃は800ユーロ。ちょっと心揺れましたが、二階の住人が干してたジャージーとスウェットの洗濯物を見てあきらめました。。。ジャージーとスウェットを普段着として用いている人々に良い思い出がないので、私の目はキビシーのであります。ちなみに、階下の娘もジャージー&スウェット派。

他にもいくつも見たのですが、相方の仕事の都合で、大抵は夜に見学。イタリアで夜の物件見学は、要注意であります。もし見に行く物件に人が住んでいないとですね、電気付いてないんですよ。そして100%の確率で、不動産屋は懐中電灯を持って来ませんです。なもんで、携帯の心細い明かりの中での見学となってしまうのであります。なもんだから、見たって言っても全然見た気してません。というか、見た内に入ってませんね。。

まぁ、そんなこんなではありましたが、あるひとつのアパートと本契約寸前まで行きましたです。ここ、現在はある家族が住んでいるんですよ。大家ではなくて店子。でもってこの家族、このアパートを引き払う前に、自分達の家具を私たちに売って行きたいとのこと。私たちもずっと住むわけでないので、家具付きを探していたわけですが。。。(この家族の主がマイク真木の小さい版って感じなので、ここではマイク小真木ってことで)

このマイク小真木がクセモノでして。。ここにある家具を全部で3000ユーロでどうかと言うてきたのですわ。あなた、サイズは合ってないわ、取っ手は取れてたり、色はバラバラ、素材もバラバラで格安家具のオンパレードに3000って。。。と断りましたら、今度は2000ユーロでどうかと言うてきたのであります。とりあえず家具はいらないんで、良かったら台所だけ買いますわと話し合いに出向いたんですが。。

この台所、私がパンフレットなどで調べたところ、新品で1700ユーロほど。なのにマイク小真木&奥さん、値段を下げに下げて1500ユーロだ!!と言うのであります。

あんたら、そりゃないよ。。

使い倒した上に、染みったれてるじゃぁ、ありませんか。。(汗)

奥さん、すでにうちらに売りつけたつもりを予算の一部として、ミラノで自分の夢の台所を探してきてたのであります。我らがシブイ顔をしたら、その夢の台所のパンフまで持ち出してきて、売りつけようとしている台所がいかにお値打ちか、価値のあるものかを延々と繰り返されていました。そんな見え透いた詐欺話しに相方とふたり、ほぼ無言の呆れ顔でいましたら、奥さま、果ては怒鳴りに近い声でセールストーク。。(汗)

そして、私たちが今のアパートを今月中には引き払わなけりゃいけないのを知って、最初は不動産屋ともども3月1日に引渡しという話しになってたのを、マイク小真木とともに「いや、3月の半ばになるかも。もしかしたら4月。今すぐに台所を買うか買わないか返事しなけりゃ4月の半ばになるかもなぁ。あんたら、急いでるんでしょ。うちらは別に急いでないからいつでもいいんだよね」とニヤリ。



笑顔で相方ともどもこの家を後にしましたが、ドアが閉まりきらないうちに、奥さまの怒号が後ろから聞こえて参りました。。

その後、不動産屋と話しをすると、「あの台所に1500ユーロの価値はないから買わない方がいいですよ。それに、引き払う日も訊くたびにコロコロ変わって信用できないから、あそこは。。。」と他を紹介してくれましたです。

そんな相変わらずなトンデモイタリア人の話しを知り合いのイタ婦人にいたしましたところ、「なんかひどいイタリア人ばかりに当たってるわね。。でもイタリア人って、明らかに上手く行かないことでも、とりあえずやってみるのよね。その台所に価値がなくても、もしかしたらこちらの提示した金額で売れるかもしれない。そしたら儲けもの。ダメだったらダメって感じかしらね」だそうな。

よく言えばチャレンジャーな国民性。とも言えるでしょうか。。でもこのチャレンジ精神をこんなとこで使うんではなく、お国を良くするために使って欲しいと願うのは私だけでしょうかね。。

でこの不動産屋さんですが、幸いなことにしっかり(いや、これが普通でしょ)仕事をしてくれるところでありました。次に紹介してくれたところは、不動産屋さんのお友達のところ。あなた、この゛友達゛というのはイタリアでは重要なキーワードなのですよっ。この゛友達゛関係があるとないとじゃ、待遇に雲泥の差が出てくることもよくあることなのです(私もこれがダメなら、知人友人に頼ろうと思うとりました。でも私、人にモノ頼むのあんまり好きじゃないんですよね。。ってそんなこと言うてる場合じゃないわけですが。。)

そんな友達関係が功を奏してか、アパートにない洗濯機や冷蔵庫も大家もちで入れてもらえることになりましたです。場所は街の中心街。電車とバスもあり。すでに空き家で、最上階。何がうれしいって、住人は我らだけ。あとは2、3の事務所が入っているだけなのですよ~♪

ということで、住人問題からはオサラバできそうな予感。

あくまでも予感ですが。。イタリア、ドンデン返しがよくありますので、まだまだ気を抜けません。。全くもってスリリング(?)な国でありますよ。

でもやっぱりウレシイ春の予感♪

引越すゾ---!!引越してやる------!!引越さらいでかーーーーーーーーー!!!とこのやっと巡ってきた゛春゛の予感を逃がすまいと日々自分に気合いを入れてみております。

嗚呼、どうか上手く行きますように。。
by zefiro04 | 2007-02-09 00:46 | 隣人と不動産
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