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伊語とイタリアふつう生活 
by zefiro04
隣人たち15 《引越し・後編》-それぞれの今後
隔離されてはみたものの、まだまだ引越し半ばだったため、いつまでも新居にいっぱなしとはいかなかったわけであります。相方が様子みて、大丈夫そうってのを見計らって相方と一緒に家に帰りここで数日を過ごすことになるのですが。。

戻ってみたら、廊下の電気が使えなくなっとりました。。(汗)

階下の母娘、共有の廊下の電気のブレーカー下ろして使えないようにしてしまったのであります。私ら、このブレーカーがどこにあるか分からんのですわ。ということで、夜は真っ暗闇。相方、この時期は激忙しくて帰宅後ちょこっとづつ荷物を運び出してたんですね。って、普通乗用車に乗る荷物なんてたかが知れてるので、ほんとにちょこっとづつですよ。やっぱり暗闇の中、2階から荷物をちょこっととはいえ運びだすのはキケンでございます。いい加減、さすがの相方も、廊下の電気を使えなくしてしまった母娘にキレてしまったのであります。

で、私のトコへ来て、「今から、キャツラの家のブレーカーを落としてやろうと思う。もういい加減頭にきたよ。このぐらいのフクシュウは許されると思う」というので、「でもさ、キャツラん家のブレーカーって、うちのの隣にあるじゃん。もしうちの仕業だって分かったら、うちのブレーカーも落とされるんじゃない?そしたら、下の家の前通ってブレーカー上げに行かなきゃなんないじゃん。それ、キケン」と言うと、「そう、それなのよ。そんなことになったら、ゴメン。耐えてくれる?」と相方。ちょっと考えましたが、「ヤレ」と私。

はっきり言って、くだらないッス。

なんだか人間性が急降下して行くのを感じもしましたが、なんて言うのでしょうか、イタリア社会ではこういう人間の方が得をする。っていうのに、さすがにトサカに来てた我らだったのであります。あんまりにもくっだらない子供じみたことではありましたが、誰も傷つかないし、損も出ない。ってことで、決行することに。

そして、決行。

笑いました。

階下の家からは、娘、へなちょこ彼氏、ハハが出てきて数分間ワラワラしとりましたです(笑)

で、終わり。

まぁ、私たちのできることってこのぐらいでございます。小市民だね。

この階下との母娘との関係はこれで終わり。

引越し前に郵便受けを見たら、彼女らのポストに彼氏の名前が追加されてました。この小さい家で三人ぐらしを始めたようです。私も相方ともども新居にて新しい生活を始めましたが、彼らもまたこの春から新しい生活が始まるようです。



ここを出る前に、大家婦人と話す機会がありました。私たちが出て行くのを惜しんでくれとりました。

この機会に、先日の階下のオババとの一件を話し、「廊下の電気代って、おふたり(大家夫婦)が払ってるんですよね?」と聞くと、「そうよっ!!うちが払ってるのよ。もぉ、本当にどうしようもないのよね。。」と沈んどりましたです。更に大家婦人言うところ、この母娘、最近は家賃を払っているため追い出せないそうです。「出てって欲しいのよ、ホント」と溜息ついとりましたです。流石、一度役場が介入して追い出された経験をしてるだけあって、払うタイミング、払わないタイミングを心得てマス。

そしてレストランですが、やっぱりここも家賃滞納中。バンデラス婦人は、やってけなくてスイスの病院へ付添婦だか掃除婦だかで夜に出稼ぎ中。バンデラスは勝手に中国人やらアラブ人などをレストランに案内して次の借り手を探している模様。これには大家一族ご立腹とのこと。そりゃ、そうでしょ。勝手すぎ~

※普通、契約では出て行く数ヶ月前にその旨を言わなければならないので、もしすぐに出て行ってしまって契約が残っているようだと、当たり前ですが、その分は支払い続けなければならないのですねぇ。バンデラス家、どうやら相当窮地にあるようで、すぐに出て行きたいが余分な家賃は払いたくない(っていうか、滞納中)、かと言って出て行くことを期限を切って言って出て行けなかったら台所などのレストラン用具なども撤去しなきゃならない。それも大変だしねぇ。。ということで、勝手に借りてになりそうなのを連れてきては見せているようです。もち、レストランにある台所やらなんやら含めて売るつもりでいる模様。まぁ、上手く行けば彼らには良いんでしょうけどねぇ。。上手く行けばねぇ。。

とまぁ、皆さま、色々でございマス。

最後に、私たちがここを発つ直前、ミラノ在住の大家一族の夫婦がやってきたのであります。階下の母娘がいないときに滞在していて、彼女らの残していった張り紙にご立腹だったご夫婦でございます。多分、いや絶対にひと悶着あったと思うんですよね~。最後にこれが見れなかったのが残念でございました。

いやはや心残り。

そして最後の最後に、私たちの大家へ相方が挨拶へ行くと、延長した分の家賃は、「本当にいい店子でよかった。ありがとう」ということで、無料にしてくれたそうです。先日は、ふたり揃って菓子折り持って挨拶に行ったのですが、不在。でもこれからも、ネコのこともあるし(大家がくれたのデス。長期不在のときは預かってくれます)、細く長く関係は続いて行きそうです。他の大家は、ポストに配達される郵便物を預かっておいてくれて、新居の近くにくるときにはついでに入れていってくれたりと、こちらも関係は続いております。またそのうち、お茶でもしに行こうかしらんね。

色々ありすぎた家でしたが、とりあえず引越せました。隣人たちは最悪でしたが、大家一族はいい人だったし。悪いことばかりではなかったんすよね。

そうそう、゛隣人たち゛は、まだまだ書いてないネタなんかもある(?)んで、そのうち思い出したように書き足して行くかもしれませんです。新しい家でのことも、ちょびちょび書いて行くかもしれないんで、とりあえずまだまだ続く。ってことにしました。勝手に(笑)

では、今後ともよろしゅうに。
by zefiro04 | 2007-04-30 17:04 | 隣人と不動産
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