伊語とイタリアふつう生活 
by zefiro04
奥様軍団
週一回。午前中コ-ス。生徒は全員女性。

先生は、無口なイタリア人男性。
(無口すぎて、日本語レベル判定不可能)

学生の頃、授業が午後からの日があったので、
午前中のイタリア語のクラスを受講したことがあります。

時間帯が遅めの午前中とあってか、家事を終えたと
おぼしき奥様方ばかりのクラスで、学生は私ひとりでした。

と、と、とにかく、スゴイ奥様方ばかりでした。。。

縦襟ヒラヒラのおブラウスに、ギラリと眩い光を放つ大型ダイヤを
お指に嵌めてらっしゃる奥様や、お年は60代と拝察させていただくも、
年齢知らずの黒々としたおぐしで、ルイ王朝時代の輝きを彷彿とさせる
縦巻きロ-ルに、お顔はフランス革命後の混沌とした時代をくぐり抜けて
きたかのような酸いも甘いも噛み分けたご面相の奥様などなど。。。

貧乏学生の私めには、ただただ羨望あるのみでした。。。
お時間とお金がおありになるのですね、と。

授業はどのようなものだったかというと、たびたび始まる日本語での
「お家自慢」に結構な時間を割かれるも、先生はただ傍観するのみ。。

「主人の仕事でドイツに行きました時に。。。」
「まぁ、いつ頃いらしてたの?私も。。。。」

先生&私「。。。。。。」

これが始まってしまうと、もう止まらない、止められない。

どんなベテラン教師も、この奥様軍団を止められるとは思えないので、
先生に非は無いと思っています。

そんなこんなで、授業は奥様サロンと化していたのですが
ある日、そんな奥様たちにとっての一大イベントと思われる課題が出て
しまったのです。

「来週は、家族について話し合うので、家族の写真を持ってきて下さい。
何を話すかも考えておいて下さいね」とのことでした。(イタリア語で)

そして翌週。。。
私は、弟と犬が写っている写真を一枚持って行きました。

奥様方は。。。。
先生は家族写真を持って来るように言いましたが、(大量の)「家族のメモリ-」
持って来いとは言いませんでした。。。

ある奥様は、5cmはあろうかというスナップ写真の束を。

ある奥様は、結婚式やお見合い写真に使う豪華版の写真入れに入った
お嬢様の成人式のお写真+大量のスナップ写真を。

ある奥様は、ご自分が主催されているお教室の発表会のチラシ+お教室の歴史の
大量のお写真+これまたスゲ-量のスナップ写真。。。。。。。

とにかくどの奥様も、他の奥様方に負けてたまるか、と言わんばかりの
量をご持参だったのです。

で、授業内容はというと。。。

写真をお使いになっての(日本語での)、ご自慢大会で、その日の授業は終了しました。
とほほ。。

その日、先生は私に優しく「なんで君は一枚しか持って来ないの?恥ずかしがり屋なの?」とお声をかけてくれました。

その時、私はハッとしました。
「これではいけない。この奥様方のように、自ら進んで自分を表現して行かなければ!
(イタリア語で)」と思ったのでした。

しかし、今でも、表現力と押し出しの弱さは相変わらずです。

このクラスで学んだことは、
「午前中のクラスを選択する時は慎重に!」ということで、
イタリア語上達度は限りなくゼロのクラスでした。
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by zefiro04 | 2004-11-04 05:36 | ひと
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