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伊語とイタリアふつう生活 
by zefiro04
オラトリオ(宗教曲)
趣味で、週一回教会でのオラトリオに参加させてもらってます。(無料)
教会内の土地にある、付属の建物での練習ですが、
たまにミサとかで歌う時には、本番はもちろん、練習時にも教会内で
歌うことができ、シビレます。
オルガン奏者もつくので、かなり気分がイイです。

私が音大に通っていた時に、授業の一環として、合唱の授業があったの
ですが、当時の私の感想は「やってらんね--」などというイカンものでした。

しかし、なぜかこの教会のオラトリオは楽しい。
歌う時以外は皆イイ加減なのもいい。テノ-ルの声がひっくり返って、皆で
大笑いできる和やかなフインキもまた良し。

指導者は、全く別分野の人で、ヨ-ロッパ中を仕事で忙しく駆け回っている
研究職の人ですが、そんな忙しさの合間を縫って指導してくれています。

彼に「なぜ、(激務の合間を縫って)合唱の指導をしているのか?」という
質問をしたところ、
「イタリアといえば、オペラ、オペラ。合唱(宗教曲)という分野がオペラに隠れて
しまっていると思う。スイスやほかのヨ-ロッパ諸国では、重要だという認識があり、
活動も活発だが、イタリアでは残念ながらそうとは言えないのが現状。
しかし、合唱というのは非常に重要な分野だし、そして美しい。
私は合唱を愛しているんだ」との答えでした。

私たちが扱う曲は、オラトリオと呼ばれる宗教曲で、教会で歌われる類の
ものです。原語のラテン語で歌っています。

数年前に、日本でもグレゴリアンチャントと呼ばれるCDが流行ったことがありますが
あんな感じを想像していただければ分かりやすいでしょうか。
ほかには。。。
日本人にも馴染み深い、ヘンデルの「ハレルヤ」もオラトリオと呼ばれる分野に属します。
(ハレルヤは英語で歌われます)

学生の頃、ある友人に「ラテン語で聖書を読むと、昇天するらしいよ~」などと
囁かれたことがあります。友人曰く、それほどに聖書の言わんとしている事が理解でき、
感動できる。ということだそうです。それほどに奥が深く、響きの美しい言語ということ
なのでしょう。

ちなみに。。。
ラテン語文法はとても難しいとされ、習得は困難とも言われていますが、イタリア語
のみならず、フランス語、スペイン語などのロマンス系言語の大元になるので、
ラテン単語を2~3000語覚えれば、大体意味の当たりがつく、そうですが、
一口に3000語と言っても、相当な数です。ただ単語だけを闇雲に覚えるには、
相当の気合と努力が必要でしょう。。。

そこでオススメしたいのが、オラトリオ。
どこかでこの手の合唱に参加するもよし、楽譜とCDを入手し、疲れた時にCDを聴きながら
楽譜を眺めてみるもよし。。。。

オラトリオに使われている単語は、やはり「神」に関係してくる単語が中心となって来ますが
ラテン語の響きの美しさに触れられること請け合いです。
イタリア語の勉強に疲れた時にでも、「ちょっとラテン語」してみてはいかがでしょうか。

※ラテン語の発音は、ほとんどロ-マ字読みなので、とっつき易いです。
by zefiro04 | 2004-11-02 04:13 | 音のあるくらし
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