趣味で、週一回教会でのオラトリオに参加させてもらってます。(無料)
教会内の土地にある、付属の建物での練習ですが、 たまにミサとかで歌う時には、本番はもちろん、練習時にも教会内で 歌うことができ、シビレます。 オルガン奏者もつくので、かなり気分がイイです。 私が音大に通っていた時に、授業の一環として、合唱の授業があったの ですが、当時の私の感想は「やってらんね--」などというイカンものでした。 しかし、なぜかこの教会のオラトリオは楽しい。 歌う時以外は皆イイ加減なのもいい。テノ-ルの声がひっくり返って、皆で 大笑いできる和やかなフインキもまた良し。 指導者は、全く別分野の人で、ヨ-ロッパ中を仕事で忙しく駆け回っている 研究職の人ですが、そんな忙しさの合間を縫って指導してくれています。 彼に「なぜ、(激務の合間を縫って)合唱の指導をしているのか?」という 質問をしたところ、 「イタリアといえば、オペラ、オペラ。合唱(宗教曲)という分野がオペラに隠れて しまっていると思う。スイスやほかのヨ-ロッパ諸国では、重要だという認識があり、 活動も活発だが、イタリアでは残念ながらそうとは言えないのが現状。 しかし、合唱というのは非常に重要な分野だし、そして美しい。 私は合唱を愛しているんだ」との答えでした。 私たちが扱う曲は、オラトリオと呼ばれる宗教曲で、教会で歌われる類の ものです。原語のラテン語で歌っています。 数年前に、日本でもグレゴリアンチャントと呼ばれるCDが流行ったことがありますが あんな感じを想像していただければ分かりやすいでしょうか。 ほかには。。。 日本人にも馴染み深い、ヘンデルの「ハレルヤ」もオラトリオと呼ばれる分野に属します。 (ハレルヤは英語で歌われます) 学生の頃、ある友人に「ラテン語で聖書を読むと、昇天するらしいよ~」などと 囁かれたことがあります。友人曰く、それほどに聖書の言わんとしている事が理解でき、 感動できる。ということだそうです。それほどに奥が深く、響きの美しい言語ということ なのでしょう。 ちなみに。。。 ラテン語文法はとても難しいとされ、習得は困難とも言われていますが、イタリア語 のみならず、フランス語、スペイン語などのロマンス系言語の大元になるので、 ラテン単語を2~3000語覚えれば、大体意味の当たりがつく、そうですが、 一口に3000語と言っても、相当な数です。ただ単語だけを闇雲に覚えるには、 相当の気合と努力が必要でしょう。。。 そこでオススメしたいのが、オラトリオ。 どこかでこの手の合唱に参加するもよし、楽譜とCDを入手し、疲れた時にCDを聴きながら 楽譜を眺めてみるもよし。。。。 オラトリオに使われている単語は、やはり「神」に関係してくる単語が中心となって来ますが ラテン語の響きの美しさに触れられること請け合いです。 イタリア語の勉強に疲れた時にでも、「ちょっとラテン語」してみてはいかがでしょうか。 ※ラテン語の発音は、ほとんどロ-マ字読みなので、とっつき易いです。
by zefiro04
| 2004-11-02 04:13
| 音のあるくらし
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